JR岐阜駅から南東に約1キロの住宅地にあります。中山道の南側です。

 畷町の由来を知る前に、古代から中世にかけての土地区画制度「条里(じょうり)制」を知る必要があります。碁盤の目のように区切った土地を順番に「1条1里、1条2里…」などと数えるもので、1里はおよそ650メートル四方でした。新たな開墾地の効率的な管理などに有用だったと考えられています。「畷」という漢字には「田んぼのあぜ道」などの意味がありますが、条里制においては土地を区切る境界線(道)を指したともされています。

 条里制がルーツだと考えられる地名は全国各地にあり、県内では特に美濃地域の平坦地に多く残っています。岐阜市六条、揖斐郡大野町五之里などはその典型です。また、大阪の四條畷市や川崎市の八丁畷も、道や条里制が由来だとみられています。

【答え】なわてまち