完成した減災トランプを試す(左から)東善朗さん、金城早良さん、髙木朗義教授=7日、岐阜市柳戸、岐阜大

 阪神淡路大震災から17日で27年を迎えるのを前に、災害への備えを学ぶことができるトランプを岐阜市の一般社団法人と岐阜大の学生が商品化した。遊びながら防災への理解を深めてもらうのが狙いで、かるたやビンゴに使うこともできる。販売開始に合わせて9日、岐阜市内でお披露目のかるた大会がある。

 54枚のカードには、「避難するきっかけとして、ご近所の声掛けが役立つことを知っていますか?」「スマートフォンなどのバッテリーを持ち歩くように備えていますか?」などの問い掛けが並び、万が一の際の備えを促す。

 企画した一般社団法人「Do It Yourself」の東善朗代表理事(45)=岐阜市=は「防災の必要性を伝える際、トランプやかるたなら子どもや中高生も巻き込むことができる。災害を『自分ごと』にする取っかかりになれば」と趣旨を説く。

 2017年に国土交通大臣表彰を受けた防災自己点検アプリが基で、3年前に制作した原版を岐阜大社会システム経営学環の学生3人が授業の一環で印刷、商品化した。参加した1年生の金城早良さん(19)は「カードを見ているうちに、減災を身近なことと感じるようになった」と効果を実感している。

 商品名は「トランプ&ビンゴ減災教室」。トランプのハートやスペードにあたる4分類の一つには、阪神大震災で近所の住民に助け出された被災者が多かった教訓から「家族や近所ぐるみで災害に対応する」を盛り込んだ。ほかに「地震から命を守る」などがある。

 監修した「清流の国ぎふ防災・減災センター」減災社会推進担当の髙木朗義岐阜大教授はかるたを試し、「気軽に楽しく防災を学んでもらえそう」と普及に期待する。

 9日午前10時から、岐阜市司町のみんなの森ぎふメディアコスモスで開かれる「減災を学ぼう! かるた大会」で披露する。1セット770円(10日までは早期予約価格660円)で、「Do It Yourself」のホームページで販売する。