2023年も残りわずか。それぞれのご家庭では新春を迎える準備が進んでいるのではないでしょうか。新春の食卓を彩るのはおせち料理ですが、お肉を用意する家庭も多いのでは。岐阜県内で肉と言ったらまず上がるのは養老町。安くておいしいお肉のお店が多くありますが、車以外ではなかなか行きにくいところ。小売店やレストランを回るバスツアーがあると聞いて参加してきました。
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ぎふチャンのラジオ番組「音楽の時間ですよ!」内で毎週木曜日に放送されている「お肉の時間ですよ!」のツアーで、主催はぎふチャンと日タク観光バス。20人ほどが参加しました。シニア世代の女性が多く、友人同士やご夫婦での参加が多い印象です。
朝に岐阜駅前を出発したこのツアー。お肉を買いに行くだけではなく、牛を育てている牧場をルートに組み込んでいました。養老町に行く前に寄ったのが養老ミート直営のふるさと牧場(不破郡垂井町)。ここでは肉用牛を約300頭飼育しているとのこと。牛舎に入れてもらい、牛を直接見ることができました。つぶらな瞳でこちらを見つめてきます。
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「これらの牛にはクラシック音楽を聴かせて優雅に育てているんですよ」と、ツアーに同行してくれた養老ミート専務の田中芳典さん。田中さんはこの番組に“お肉博士”として出演しています。「下に敷いてある木のくずをこまめに取り替えて、牛にとってストレスの少ない環境をつくっています」とも教えてくれました。なるほど、牛も人もストレスは健康の大敵です。ここで育てた牛の多くは同社の自社ブランド「養老ハーブ牛」として出荷しているそうです。
かわいい牛たちと触れあった後、いよいよ養老ミート本店に到着。「焼き肉街道」と呼ばれる養老町の県道56号南濃関ケ原線沿いにあります。あの牛たちの姿がまぶたに浮かびますが、すき焼き用、ステーキ用などに加工された肉は正直に言って食欲をそそります。ツアー参加の皆さんも熱心に肉を品定め。大量に購入されていました。皆さん、買った肉はどう味わうのでしょうか。聞いてみました。
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山県市の60歳代の女性は、ステーキ肉やホルモンのほか、すき焼き用にミスジを買ったといいます。普段は近くのスーパーマーケットで肉を買うところ、ツアーが面白そうだから参加したと話していました。岐阜市の70代女性も、ステーキやすき焼き用の牛肉を買ったそう。「正月に親戚が集まったとき、簡単に用意できる」と、すき焼きを選ぶ理由を話していました。
岐阜県民なら年末は養老にお肉を買いに行ったことのある人も多いのでは。飼料高などで食肉の価格も上がっていますが、年末年始は家族や親戚が一堂に会う貴重な機会。奮発するならやっぱりお肉でしょ! 筆者宅でも正月休みは、このツアーで買った肉ですき焼きを予定しています。皆さまよいお年を。