以前紹介した岐阜県瑞浪市の陶町猿爪(すえちょうましづめ)にあります。瑞浪市教育委員会発行の『ふるさと再発見』(2003年)には「名残をとどめるくらいに小さくなってしまった」とありますが、現在、池は残っていません。

 足立利六著『ふるさと瑞浪』(1977年)に「きんだりの池」という伝え話が載っています。

 息子をさらわれ、3年もの年月をかけて行方を探した母親が、息子の死を悟ってこの池に身を投げました。そして、金色の蛇に化身して村の子どもたちを襲うワシを退治した、というものです。最後はワシの首に巻き付き、ワシと一緒に池に落ち込んだとのこと。金の蛇が落ち入った池、という由緒があるようです。

 しかし池というものは、その成り立ちに人々が伝説を重ねたがるのでしょうか。以前紹介した不破郡関ケ原町の十九女池(つづらいけ)には、龍女伝説がありました。

【答え】きんだりいけ