-2024年を振り返って。
例年同様、本業で忙しい日々を過ごさせてもらいました。事故もなく、働きがいを胸に業務に励む社員が多いのが誇り。技能五輪全国大会に、若手の大工が初出場するなど人材育成も着実に進んでいるのがうれしい限りです。
-本業の業況は。
公共工事では、瑞恵バイパスなど東濃地域を中心にした仕事を着実にこなしました。7月には中津川市川上地区の中津川に、複数の砂防えん堤などが連なる砂防施設「川上流路工」の完成式典が開催されたことも思い出深い出来事。08年度の事業着手からの地道な整備が花開き、うれしい限りです。一般住宅などの新築やリフォーム関連では、10月に開館した「土岐細野メゾチント美術館」(土岐市鶴里町)のように、既存顧客の縁でいただいた新たな仕事に丁寧な仕事ぶりでお応えすることで、堅調に推移しています。
-地域産の良質な木材を全国に発信する活動も続けておられます。
社寺建築や歴史的建造物の修復作業は、香取神宮(千葉県香取市)や政秀寺(名古屋市)、医王寺(広島県福山市)など全国で活動しています。私が会長を務める関西岐阜県人連合会の事務局を兼ねた、当社施設「彩都やまもり」(大阪府箕面市)も東濃ひのきをふんだんに活用しており、来館者に県産材の良さを感じてもらえ、関西との架け橋となっています。
-25年の意気込みを。
業界全体で担い手不足とされて久しいですが、当社では手塩にかけて人づくりに取り組み続けたことで、優秀な若手職人が育ってきました。そのためまずは今までやってきたことを継続することが大切です。県人会としては、11月1、2の両日、彩都やまもりで開催予定の「岐阜ふるさと祭り」を成功させるとともに、県人会にもっと若い人に加入してもらうなどし、岐阜と関西の交流を深化させたいと思います。
