―社長に就任されてからの所感を。
初代がミシンパーツの卸売り会社として創業した弊社は、2代目が独自の縫製機器の製造・販売を始め、3代目は開発や海外展開に注力しました。4代目の私は、就任前にはシンガポール、ベトナムに駐在し、その後AI事業部でAIとX線検査を組み合わせたソリューションの開発に携わっていました。最初の5年間はグローバル化のさらなる推進および新技術の導入とともに、これまでに培われたHASHIMAの価値を毀損(きそん)することなく次代に伝えていく土台づくりをする所存です。創業事業であるミシンパーツの卸事業が60年以上続き、この地でお客さまが必要とされるパーツを届けられることを誇らしく思っています。今後もより一層力をいれていきたいと思います。
―守り伝える貴社の価値と強みは。
縫製付帯設備や検査機器を自社開発して多数の特許を取得しており、独創的な開発力と、日本・中国・ベトナムの自社工場で一貫生産できる製造力を誇ります。114カ国に販売実績があり、検針器の世界シェア率はトップ。世界で販売・サービスを行えるようにネットワークを拡充していますが、グローバル&ローカルを標語に、その土地に根付くような事業を心がけています。
―今後のビジョンは。
アパレルの海外市場はこの10年で倍増、特に東南アジアが躍進。弊社も昨年、インド事務所を支社にし、今後、市場が必要とする製品を見極めて提供していきます。日本はハイブランド品の製造需要が高まるも人手不足。AIやIoT技術を活用した高付加価値機器の需要が高まると思います。技術のイノベーションにより、お客さまの課題解決に役立つ機械・ソフトウエア・サービスを提供。2030年には、最も信頼されるパートナーとして世界中のお客さまから選ばれ、グローバルスタンダードを更新するのはHASHIMAと言っていただけることを目指します。
