―昨年の振り返りを。

 おかげさまで3月に創業100年を迎え、記念すべき年となりました。当社が目指している社員一人一人が考える力を身につけ、自律した組織づくりに向けて、「感謝」をテーマに社内でプロジェクトチームを立ち上げ、アンケートで全社員の意見を聞きながら、祝賀会や式典、ノベルティーづくりなどに取り組むことができました。

 ―近年の課題は。

 人手不足により依頼を受けきれない状況が続いており、人材の採用・定着が課題です。100周年を機に社内の環境改善に取り組み、人材確保につなげていきたいと考えています。同時に限られた人数で効率的な作業を行う方法も模索し、ベテラン社員には75歳まで働ける環境を整備。毎年、若手採用も継続して行う中で、教育研修体制も整えていきます。

 ―地域貢献活動にも積極的です。

 大垣ミナモソフトボールクラブやアルペンスノーボード女子の三木つばき選手を応援しています。アスリートの考え方や競技への情熱にふれることは、社内にも大きな刺激になります。三木さんについては、ミラノ冬季五輪の金メダル獲得に向けて、全力でサポートしていきたいと思います。

 ―次の100年に向けた思いを。

 今後の新たなミッションとして、働き方と環境という二つのテーマを掲げています。環境については、県内で発生した瓦廃材を粉砕し、透水性特殊舗装製品や複合コンクリート製品にリサイクルした「K―グランド」を、駐車場などの舗装材として活用。またCO2排出量の可視化に取り組み、SBT認定取得を目指しています。働き方に関しては、建設DXを進めるべく昨年10月にDX推進室を設立。女性社員を中心に、書類作成などを担い現場を支援する建設ディレクターの資格取得を推進し、現場のさらなる効率化を進めていきます。