-昨年を振り返って。

 昨年4月に開業60周年を迎えました。感謝を込め、「60」という数字にこだわったさまざまなプランを販売し、多くのお客さまにご利用いただき感謝申し上げます。

 このメモリアルな年に天皇皇后両陛下、秋篠宮皇嗣殿下妃殿下悠仁親王殿下をお迎えする機会を賜ったことは大変名誉なことであり、スタッフにとってもホテルで働くことの誇りや喜びを感じる機会になったと考えています。

 -今後の展開は。

 当ホテルは名鉄グループの中でも一番の老舗で「岐阜の迎賓館」と自負しています。そしてこの岐阜の地に育てていただいたホテルという視点は忘れてはならないことです。

 その上で昨年、スタッフには「感謝とともに今こそ大きく変わらなければならない」というメッセージを送りました。地域をはじめとしたお客さまに感謝し、どうすれば喜んでいただくことができるかをスタッフ一同で知恵を出し合い、時代に合ったホテルづくりを進めていくとき。名鉄とも相談しながら今後のビジョンをデッサンしているところです。

 -今年の抱負は。

 宿泊されるお客さまは、以前の団体客から、家族や仲間同士にシフトしています。実際、宿泊される方の半分以上は女性ですし、ご家族連れでも女性が宿泊先を決められるケースが断然多い様子です。そのため、女性管理職の育成は必至。まずは社内会議の参加者の2割を女性にすることを目標に、女性がよりきらめく職場にしたい。

 また、名鉄岐阜駅の再開発については、我々にとっても大変興味深いことです。駅の利便性を活かしたホテル展開が可能かどうか、現在の岐阜グランドホテルのリニューアルとどう絡めていくのか、など悩ましい問題はたくさんありますが、今後の新たなビジョンを策定していける1年にしたいです。