―昨年はどんな年でしたか。
2023年に社会医療法人となったことを受け、昨年は「医療の質を上げること」をテーマに据えて、人員の充実や働きやすさの向上など、多角的な取り組みを行ってきました。その結果、患者さんからも投書箱を通じて喜びの声や温かいお言葉をいただいており、スタッフ一同、大きな励みになっているとともに、「地域の皆様に『笑顔あふれる暮らし』をお届けする」という当院の理念を実践できているのではないかと感じています。昨年を取り組みのスタートと位置づけ、これからも質の高い医療を提供できる、強い体質を持った病院づくりを目指して、変革を進めていきます。
―特に注力した取り組みは。
当院では、スタッフ全員が問題意識を持って考える、自走型の組織を目指して、日々さまざまな部署から意見を出し合っています。その中で、地域の人々と交流できる場を創出しようという声が上がり、昨年10月から2カ月に1度、病院敷地内で誰でも自由に参加できる地域サロン「つながる清流カフェ」をオープン。第1回から80人を超える方が訪れ、職員のモチベーションにもつながっています。これからも社会医療法人として、地域の方々を元気にし、喜んでいただける当院ならではの取り組みを行うことで、地域と深く密着していきます。
―今年の抱負をお願いします。
ロボット手術などの先端技術に力を注ぎ、当院の強みの一つとしてきた膝疾患の治療は、おかげさまで認知度が向上し、手術件数も年々増加しています。今後はさらに増員を図り、整形外科のさらなる強化に努めていきます。
また、骨粗しょう症などの治療は、歯のケアと深い関わりがあります。両診療科を有する当院では、それぞれが協力し合って患者さんの健康を包括的にサポートする「医科歯科連携」に力を入れていきたいと考えています。
