―主要業務を教えてください。

 中古車販売、車検、自動車の整備、板金、塗装などが主要業務となっています。さらに複数の事業を展開しており、スカイラインR31の専門店としてレストア(修復)やカスタム、モータースポーツ競技に特化した自社製タイヤ「シバタイヤ」の販売、競技用ラジコンメーカーなどを手がけています。その他にも、レーシングチームを所有しており、国内最高峰のドリフト走行大会「全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)」やタイムアタックの大会などに参戦しています。

 ―昨年を振り返ると。

 自動車部品のほとんどを海外からの輸入に頼っていることもあり、円安の影響によるコストの高騰化に悩まされました。それでも、スカイライン事業や、製造のほとんどを海外から国内に切り替えたラジコンメーカーでは、円安の影響がほとんどなかったこともあり、全事業が好調でした。

 ―今では売り上げの大きな柱となっているタイヤ事業については。

 タイヤの売り上げが今期は20億円になる見込みです。モータースポーツ競技で勝つために、当社のタイヤはグリップ力と耐久性に優れており、中国のタイヤメーカーに製造を委託しています。これまでに当社のレーサーが個人でD1グランプリ優勝を飾っており、本年度はチームシリーズランキングで1位に輝くなど圧倒的な強さを見せることができました。タイヤの知名度も上がり、2021年から毎年5億円ずつ売り上げを伸ばしています。昨年11月末には、シバタイヤが坂祝町のふるさと納税の返礼品にも採用されました。また、一般向けのタイヤの製造、販売も進めている状況です。

 ―新年の展望は。

 今年から海外でのタイヤの販売を70カ国で開始します。高品質、高性能のタイヤを世界中のモータースポーツファンに使ってもらいたいです。