【ローマ共同】外部との接触が禁止された密室でのローマ教皇選挙(コンクラーベ)が7日に始まる前、投票権を持つ世界の枢機卿が交流サイト(SNS)を活用し、一般市民に向けて積極的に情報を発信した。専門家は「2013年の前回のコンクラーベとは全く異なる現象だ」と指摘する。
米ニューヨーク大司教のティモシー・ドラン枢機卿はX(旧ツイッター)で30万人近くのフォロワーを獲得。ローマでの活動や他の枢機卿との交流などについて連日のように投稿し、コンクラーベの開始直前の投稿では「(新教皇が決まるまで)もうお話しできません。どうかお祈りください」と動画で語りかけた。
東京大司教の菊地功枢機卿も、ローマ教皇フランシスコが埋葬されたサンタマリアマジョーレ大聖堂(ローマ)へバスで移動する際の自撮り写真をフェイスブックに投稿。世界的な話題を呼んだ。
バチカンに詳しいコンサルタントは米メディアに「一般市民はもはや枢機卿が高い場所から話しかける遠い存在であってほしくないと思っている。枢機卿も心得ている」と指摘した。