長野県須坂市は12日、ふるさと納税返礼品のシャインマスカットの産地偽装問題で、地元以外の産地の果物が返礼品として送られたのは計約100トンだったとする調査結果を公表した。リンゴやモモなどでも産地偽装があり、ナシでは福島県など他県産もあった。三木正夫市長は記者会見で「偽装が長年あったのに組織として把握できていなかった」と陳謝した。
偽装していたのは返礼品事業者の「日本グルメ市場」(和歌山県有田市)。須坂市によると、同社が山形県産を「長野県産」と表示し、寄付者に送った2019年以降を調べた。地元産以外のものがあったのはシャインマスカット約72・3トン、その他のブドウ約15・7トン、ナシ約6・4トン、リンゴ約3・4トン、モモ約2・1トンだった。
これらの産地は長野県内の他自治体が大半を占めたが、山形県産としてシャインマスカット約11・8トン、その他のブドウ15キロがあった。ナシも県外産は福島県530キロ、石川県30キロ、鳥取県550キロが含まれていた。