【ロサンゼルス共同】サッカー元アルゼンチン代表、マラドーナさんの死を巡って担当医ら7人が殺人罪に問われた裁判は29日、無効が宣言され、初めからやり直しとなった。担当裁判官の1人がこの裁判に関するドキュメンタリー作品に出演したことが判明し、残りの裁判官2人が裁判の公正を害したと判断した。現地メディアが報じた。
マラドーナさんは2020年、首都ブエノスアイレス郊外の自宅で急性心不全のため60歳で死去した。同国の医学委員会が21年、死亡の12時間前から瀕死状態だったのに担当医が適切に対応しなかったとの報告書をまとめ、検察が担当医らを起訴した。今年3月以降、審理が約20回開かれた。