米軍横田基地(東京都)で昨年、大雨で有害な有機フッ素化合物(PFAS)が外部に流出した可能性がある問題で、防衛省は30日、基地内で浄化された水を分析した結果、国が定めるPFASの暫定目標値を大幅に下回ったと発表した。取水しても健康被害が生じないとして、米軍は今後、浄化した水を外部に放流する。

 防衛省によると、日米地位協定の環境補足協定に基づき、14日に横田基地に立ち入った。粒状活性炭フィルターで浄化した貯水池などの水を調べ、PFASの一種PFOAとPFOSがそれぞれ1リットル当たり2ナノグラム未満などで、合算値で50ナノグラムとする目標値を下回った。