国税庁は30日、2024年分の個人の確定申告状況を発表した。国税電子申告・納税システム(e―Tax)の利用率は74%(前年比5ポイント増)で過去最高となり、20代以下、30代、40代で8割を超えた。80代以上では61%だった。e―Taxの普及に伴い、確定申告期間中の日曜日に実施してきた税務署閉庁日の相談対応について、今後は縮小や廃止も検討する。
一方、e―Taxを巡っては、虚偽申告で所得税の不正還付を受けたとする詐欺事件が発生。匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の関与も疑われており、国税庁の担当者は「警察と連携して厳格に対応し、不正還付を防ぎたい」と話した。