トヨタ自動車は30日、レーシングカート事業への参入を目指すと発表した。子どもでも乗れる入門用カートの市販化を見据え、開発を進めている。発売時期や価格は未定だが、一般家庭でも手が届きやすいよう、現行の他社製品より安い価格を目指す。将来の車好きを増やす狙いがある。
レーシングカートは簡素な構造の競技用車両。市場価格は現在150万円程度と高額なため、普及のハードルになっていた。トヨタはこの価格を4分の1程度まで抑えたい考えだ。
トヨタによると、自動車メーカーによる商品化は世界的にも例がないという。カートを製造していた日本企業は現在は撤退しており、トヨタが参入すれば国産メーカーの復活になる。