アートの島として知られる香川県の直島に31日、アジアの現代美術作品を扱う、直島新美術館が開館し、セレモニーが開かれた。運営する福武財団の福武英明理事長が「作品が増えたり展示替えしたりするなど、常に未完成な状態であることも直島新美術館の魅力の一つ」とあいさつ、福武総一郎名誉理事長らとテープカットをして開館を祝った。
美術館は瀬戸内海を望む高台の集落にあり、安藤忠雄氏が設計を手がけた。黒いしっくいの外壁や小石が積まれた塀があしらわれた落ち着いた外観が特徴で、地上1階、地下2階の建物は高さが抑えられ、周囲の景観になじむよう配慮されている。