改正半島振興法に基づき、政府が初めて策定する基本方針案が2日判明した。三方を海に囲まれ、生活インフラが貧弱な半島部の弱点を補い、防災力などを強化するため、道路網の整備や地下水活用といった孤立対策に取り組むとした。月内にも正式決定する見通し。
基本方針案は、地形が複雑で代替道路も少ない半島部で災害が起きると、集落の孤立やライフライン寸断が起きやすいとして、事前の備えが重要と強調。政府の国土強靱化の計画を踏まえ、道路の複数ルート化や港湾施設の耐震化などを進める必要があるとした。
災害発生から救援活動まで時間がかかる地域もあることから、衛星通信機材などを整備しておく必要性も指摘した。