イカ料理が名物の北海道函館市の水産物地方卸売市場で2日午前、スルメイカの初競りが予定されていたが、漁船11隻でわずか数匹しか捕れず、見送りとなった。卸売業者の函館魚市場によると、初出漁が不漁で競りが実施されなかったのは1965年の開設以来初めてという。
函館近海の小型漁船によるスルメイカ漁は1日解禁。11隻が出たが、漁獲が見込めず同日中に全船帰港した。
函館魚市場によると、収益が燃料代などと見合わないため、3日以降も漁を見送る漁船が相次ぐ可能性が高いという。函館では近年、記録的不漁が続き、担当者は「今年は、と思ったが残念」と話し、先行きを案じた。