CM制作費の架空計上で約11億円の所得隠しを関東信越国税局から指摘されたフジテレビ系列の「NST新潟総合テレビ」は4日、新潟市中央区の本社で記者会見を開いた。酒井昌彦社長は「制作会社に支払ったほとんどが元社員の親族名義の会社に流れていたことが税務調査で分かった」と説明。「視聴者、取引先の皆さまにご心配やご面倒をおかけしていることを改めておわびする」と謝罪した。
NSTによると、国税局は2018年度からの6年間で約11億円の所得隠しを指摘し、重加算税を含め法人税計約7億円を追徴課税した。NSTは既に修正申告し、納税した。
NSTは1968年設立。