長崎原爆の日に開く平和祈念式典の被爆者代表に決まった西岡洋さん(長崎市提供)

 長崎市は2日、8月9日の「原爆の日」に開く平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表を、横浜市在住の被爆者、西岡洋さん(93)に決定した。西岡さんは「神奈川県原爆被災者の会」の所属。同会は昨年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)を構成する団体の一つ。

 長崎県内外の12人が応募し、被爆者と有識者でつくる審査会が選出した。市によると、被爆者代表の公募が始まった2017年以降、最高齢となる。審査会の担当者は記者会見で「被爆の実体験を鮮明に語れ、実相を伝えるのにふさわしい」ことを理由に挙げた。