昨年9月と今年3月に東北新幹線はやぶさ・こまちの連結が外れた一連のトラブルで、こまちの車両は別だったが、連結器に電気信号を送る基板は同じものを搭載していたことが2日、JR東日本への取材で分かった。この基板は既に車両から取り外された。同社はトラブルとの関連を詳しく調べる。

 宮城県の古川―仙台間で昨年9月、はやぶさ・こまち6号の連結が外れた際、JR東は、車両製造時に出た金属片が残っており、電気回路のショートによる誤作動を引き起こしたと推定。金属片を除去し、基板は動作不良がないことを確認した上で、別の車両に載せ替えた。

 この車両が今年3月、はやぶさ・こまち21号として上野―大宮間を走行中、再び連結が外れた。直後の車両点検で、連結器が分離する動作を繰り返す状態が確認され、同社は電気系統の不具合とみて改めて原因調査に乗り出した。

 東北新幹線の連結運転を一時中止とし、運転席にある分離操作に関わるレバーが動かないよう金具で固定する応急対策を講じて再開した。