早稲田大は2日、米国の原子爆弾開発者の罪と悔恨を描いた英語による能「オッペンハイマー」を8月6、9日に東京の十四世喜多六平太記念能楽堂で上演すると発表した。米カリフォルニア大ロサンゼルス校と早稲田大の共同連携事業。
両校で教授を務めるマイケル・エメリックさんは「米国が原爆を落としてから80年の日に、この演目を上演できることは大きな意味がある」と話した。
「原爆の父」と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの罪と悔恨を、禅の公案集「無門関」の「百丈野狐」に重ねた演目。オーストラリア・シドニー大のアラン・マレット名誉教授が書き、能楽シテ方喜多流の松井彬さんが演出する。