昨年9月の記録的豪雨で土砂崩れなど甚大な被害が出た石川県輪島市西保地区で2日、一部を除き約8カ月ぶりに電気が復旧した。地区は昨年元日の能登半島地震で一時孤立し、その後電気は復旧したが、豪雨で再び停電。一部の住民はろうそくを使うなど、厳しい生活を強いられてきた。
2日午後、住民の男性(67)が自宅のブレーカーを「入」にして、照明のスイッチを押すと、薄暗かった部屋が明るくなった。仮設住宅に一時入居したが、自宅で暮らしたい思いから戻っていた。
「やっと冷蔵庫が使える」と笑顔を見せた男性。豪雨後に発電機を購入し、夜はろうそくをともしてきた。厳寒に耐えただけに、喜びもひとしおの様子だった。