日銀本店

 日銀は2日、国債の買い入れを巡り、5月に開いた銀行や証券、保険会社の担当者など市場参加者との会合の議事要旨を公表した。日銀が金融正常化の一環として購入額を段階的に減らす中、今後の減額ペースについて「加速すべきだ」「維持で良い」「減速すべきだ」のいずれの主張も出て、意見が割れた。

 日銀は6月の金融政策決定会合で、2026年4月以降の方針を新たにまとめる見通し。

 日銀は24年8月から国債の買い入れ額を段階的に減らしており、26年1〜3月には3兆円程度にする計画だ。26年4月以降の減額ペースを「加速すべきだ」とした市場参加者は「より自由な金利形成を早期に実現するため」との理由を挙げた。