佐賀市の児童福祉施設で、職員の女性(55)が殺害された事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された平田ミル容疑者(28)の子どもを、佐賀県の児童相談所が5月中旬、一時保護する手続きを取っていたことが2日、県への取材で分かった。県警は2日、殺人容疑に切り替え平田容疑者を送検。子どもの保護が事件の背景にあったとみて、経緯を調べている。
県や県警によると5月12日、児相が平田容疑者の子どもを保護。13日、平田容疑者は児相を訪れ「子どもを返して」と叫び、職員と押し合うなどしてトラブルとなった。
県警が平田容疑者を保護し、精神保健福祉法に基づき県に連絡。県警は平田容疑者を家族に引き渡していた。