【北京、ワシントン共同】中国外務省は5日、習近平国家主席が同日の米中首脳電話会談で、トランプ米大統領の訪中を歓迎すると表明したと発表した。トランプ氏も会談後、招待されたことを認めた上で訪中に意欲を示し、習氏にも訪米を提案したと明らかにした。両首脳が対面で会談すれば第2次トランプ政権で初となるが、関税交渉が難航する可能性もあり、実現時期は見通せない。
トランプ氏は会談後、ホワイトハウスで記者団に「いつかの時点で妻と中国へ行く。習氏も妻とここに来てくれると願っている」と語った。
中国側によると、習氏は会談で「中米関係という大きな船の針路を正すにはかじをしっかりと握り、方向をきちんと定め、あらゆる妨害を排除することが重要だ」と指摘。外交や経済貿易、軍事など各分野で誤解を減らすため、交流強化を呼びかけた。
両首脳はトランプ政権が進める中国人留学生のビザ(査証)取り消し措置も協議した。トランプ氏は記者団に「中国人学生が来ることは問題ない」としつつ「審査」が必要だと強調した。