地方議会議員や家族らがハラスメント被害を受けた経験がある

 内閣府は6日、地方議会に所属する女性議員の53・8%が自身や家族らが何らかのハラスメント被害を受けた経験があるとの調査結果を発表した。男性議員(23・6%)の2倍を超え、無意識の偏見による侮辱的態度や身体的な接触などが目立った。政治の世界が男性中心で、女性の方が有権者らの批判や嫌がらせの標的になりやすいことが背景にあるとみられる。

 女性議員にハラスメントを受けた人を複数回答で尋ねたところ、本人が94・2%。相手は「他の候補者・その支持者・同僚議員」が65・7%で最も多く、次いで「有権者」だった。

 本人が受けたハラスメントのうち、男性に比べて割合が高かったのは「性別による無意識の思い込みからくる侮辱的な態度や発言」「触る、抱きつくなどの身体的な接触や付きまとい」「性的な言葉などによる嫌がらせ」などだった。

 調査は24年11月時点の地方議員にインターネットで実施。全都道府県と市区町村の議会に所属する議員のうち、男性3859人、女性1213人、不明3人が回答した。