【フランクフルト共同】欧州中央銀行(ECB)は5日の理事会で、7会合連続となる利下げを決めた。政策金利として重視する中銀預金金利を0・25%下げ、2・0%とする。新たな金利は11日から適用する。インフレ率が目標の2%を下回り、物価高は和らいだ。トランプ米政権の高関税政策による景気減速への懸念に対応し、経済を支える姿勢を強める。
ECBは、2025年のインフレ率は2・0%になるとの予測を公表し、3月時点から0・3ポイント下方修正した。26年も0・3ポイント下げて1・6%と予想。エネルギー価格が低い水準で推移していることを踏まえた。27年は2・0%に据え置いた。