「開拓先没者慰霊碑」に供花される秋篠宮家の次女佳子さま=5日、ブラジル・サンパウロ(代表撮影・共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルを公式訪問中の秋篠宮家の次女佳子さまは5日午後(日本時間6日未明)、サンパウロにある公園で、日本人移民の苦労をしのび、無縁仏を慰めるために建立された「開拓先没者慰霊碑」に供花し、拝礼された。

 日本からの移民は1908年に神戸港を出た781人から始まった。入植初期は、過酷な生活環境やマラリアなどで亡くなる人も多かった。日系人らでつくるブラジル日本都道府県人会連合会長で日系2世の谷口ジョゼー眞一郎さん(82)が案内し、佳子さまは「困難なことだったでしょう」と思いをはせていたという。

 引き続き、近くの「日本館」で池のニシキゴイに餌をやり、桜の木を植樹した。