東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県宮古市の田老地区に「市災害資料伝承館」が6日、オープンした。震災だけでなく、過去に市に被害をもたらした災害に関する約130点の資料を展示し、記憶と教訓を後世に伝える。
館内には、東日本大震災の津波でねじまがった道の駅の案内標識(幅3・5メートル、高さ1・1メートル)や津波が襲った午後3時24分で止まった時計が並ぶ。田老地区の「万里の長城」と呼ばれた巨大防潮堤の歴史や、明治三陸地震(1896年)や昭和三陸地震(1933年)の被害と復興についても常設展示している。
年間2万人の来場を目指す。入館無料。