「梅の日」の6日、梅の名産地として知られる和歌山県田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で、産地の発展を祈る「梅漬けの儀」が行われた。神前に置いたたるに収穫したばかりの南高梅を入れ、九鬼家隆宮司が塩を振ってお神酒を注いだ。
田辺市などでつくる「紀州梅の会」が漬けた梅をいったん持ち帰り、梅干しにした後、改めて奉納する。今年は初めて神前で梅酒も仕込んだ。
紀州田辺梅干協同組合によると、4月に降ったひょうによって実に傷がつき、収穫量も少ない見込み。理事長の前田雅雄さん(67)は「傷はあっても味は確かだとアピールしたい。猛暑が予想されており、熱中症や夏ばて対策には南高梅が一番だ」と話した。