3月、夏の参院選への出馬を表明する泉房穂氏=神戸市

 連合兵庫が夏の参院選で、兵庫選挙区(改選数3)から立候補を予定する立憲民主党県連推薦の無所属新人泉房穂元明石市長(61)と、国民民主党新人多田ひとみ氏(45)の双方を推薦する方針を固めたことが6日分かった。両党の支援組織として一方のみへの肩入れは困難と判断、票割れを覚悟で2議席を狙う異例の対応となる。

 6日の執行委員会で決定し、本部に上申する。

 連合兵庫と立民、国民両県連は当初、足並みをそろえて泉氏を支援する方向で調整していたが、泉氏が3月の出馬表明会見で「魅力的な政党がない」などと発言したのを国民が問題視。独自候補として元経済産業省職員の多田氏擁立を決めた。