男児が給食のウズラの卵で窒息死した事故で、福岡地裁柳川支部に提訴し、記者会見する父親=6日午後、福岡県柳川市

 福岡県みやま市で昨年2月、市立小1年の男児=当時(7)=が給食のウズラの卵を喉に詰まらせ死亡したのは、学校側が窒息の危険性に関する指導を怠ったためだとして、父親が6日、市に6千万円の損害賠償を求め福岡地裁柳川支部に提訴した。記者会見で「息子はどれほど苦しかったか。返してくれ」と訴えた。

 訴状によると、昨年2月26日午後0時35分ごろ、給食時間中に男児が立ち上がり、手を口付近に当てた。養護教諭が腹部を突き上げる方法を施したが卵を取り除けず、救急車が同50分ごろに到着し、隊員が取り出した。男児はその後、死亡が確認されたとしている。