新潟県立新発田病院で2021年、総胆管結石の除去手術を受けた70代の男性患者が2日後に死亡する事案があり、病院は6日、県が遺族側に損害賠償金300万円を支払う方針が決まったと発表した。手術の危険性を十分説明していなかったことが理由。6月の県議会に提案する。
病院によると、男性は手術後、十二指腸に穴が開く「十二指腸穿孔」を発症し、2日後に死亡した。遺族側が昨年、医師の説明義務違反を指摘。県は今年2月、危険性が十分説明されなかったとして新潟簡裁に民事調停を申し立て、簡裁が4月に調停案を提示した。
病院は再発防止策として、十分な説明義務を果たすよう医師に注意喚起した。