1983年5月、小錦(左)と握手する幕下時代の服部祐児さん=蔵前国技館

 大相撲の元幕内藤ノ川でアマチュア横綱などの実績もある服部祐児さんが6日午前5時43分、大腸がんのため大阪府茨木市の病院で死去した。64歳。愛知県出身。

 愛知・東海高から同志社大に進み、アマチュア横綱と学生横綱に2度ずつ輝いた。1983年春場所に伊勢ノ海部屋から幕下最下位格付け出しで初土俵。同年秋場所新十両、85年春場所新入幕。腰痛に苦しみ、26歳だった87年名古屋場所限りで引退した。最高位は東前頭3枚目。日本相撲協会には残らず、スポーツ番組のキャスターとしても活躍した。

 筑波大大学院でコーチ学を学んだ後、2002年に東海学園大相撲部の監督に就任。経営学部教授も務めた。アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の評議員に就くなど、競技普及にも尽力していた。