障害者権利条約締約国会議のサイドイベントに出席した北三郎さん(仮名、右)=10日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】旧優生保護法下で不妊手術を強いられた北三郎さん(82)=仮名=が10日、米ニューヨークの国連本部で開かれた障害者権利条約締約国会議のサイドイベントで「手術のせいで私の人生は大きく狂わされた」と体験を証言した。「私と同じような苦しみを味わう人を一人でも減らしたい」と話すと、会場から大きな拍手が起きた。

 北さんは、昨年7月に最高裁で勝訴した国家賠償請求訴訟の東京訴訟原告。問題行動があるとして児童福祉施設に入所させられ、14歳の時、手術を強いられた。その後、妻にも亡くなる直前まで手術のことを打ち明けられず苦しみを抱えた。