気象庁によると、11日午前9時の観測の結果、南シナ海の熱帯低気圧が台風1号に変わった。今後北寄りに進み、16日までに熱帯低気圧になる見通し。1号は例年5月までに発生することが多く、6月以降になるのは7月3日だった2016年以来9年ぶりで、1951年の統計開始以降で5番目に遅い。

 春に台風ができやすいのは、太平洋の赤道付近の日付変更線に近い海域だ。今年は海面水温が平年より低く、積乱雲が発達しづらかったことが発生の遅さに影響した可能性がある。

 一方で夏に多く発生するフィリピンの東の海域は海面水温が高く、今後は短い間隔で発生する恐れもある。