関西電力は13日、福井県の原発構内に計画している使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設設置に向け、高浜原発(福井県高浜町)の2期目に当たる計約110トン分の原子炉設置変更許可を原子力規制委員会に申請した。また、既に申請した大飯原発(同県おおい町)について設置場所を変更する補正書も出した。

 高浜原発は約350トンを保管できる施設を2期に分けて設置する計画で、1期目の計画は先月規制委が許可した。美浜原発(同県美浜町)、大飯原発分は昨年7月に申請し、審査が続いている。

 関電によると、大飯原発では当初、2カ所に分けて施設を設置する予定だったが、うち1カ所で周辺斜面が崩落するなどした場合の安全性の証明が困難と判断。もう1カ所に集約する計画に見直した。

 使用済み核燃料の貯蔵量が逼迫する中、関電は2023年10月、県内の3原発構内で乾式貯蔵施設の設置検討を表明。25年以降に着工し、27年ごろから順次運用を開始するとしている。