百日ぜき菌の電子顕微鏡画像(国立健康危機管理研究機構提供)

 国立健康危機管理研究機構は17日、全国の医療機関から2〜8日の1週間に報告された「百日ぜき」の患者数(速報値)が3044人だったと明らかにした。前週より700人ほど多く、現在の集計法となった2018年以降で初めて、1週間当たり3千人を超えた。

 百日ぜきは激しいせきが特徴の感染症で、乳児はけいれんや呼吸停止といった症状に進展し、肺炎や脳症で死亡することもある。

 これまでは、今年5月中旬から下旬にかけての2660人が最多だった。「百日ぜき菌」が原因で、飛沫や患者との接触で感染が拡大する。患者は10代以下の子どもが中心となっている。