福井県敦賀市の無人島「水島」への旅客船が浸水確認後も客を乗せて運航していた問題で、福井区検は17日までに、修理後に必要な検査を受けなかったとして、船舶安全法違反の罪で、船を運航する近江トラベル(滋賀県彦根市)と船長を務める山内輝嘉氏(57)と妻鹿貴志氏(43)を略式起訴した。5月28日付。船の沈没や転覆はなかった。
起訴状によると、近江トラベルは昨年8月11日、「第8観光丸」の右舷船尾に剥離などが生じ、船底が浸水していることを確認。樹脂を貼り付けるなどの修理をした後、所定の臨時検査を受けず、同19日までの7日間、2人がそれぞれ船長を務め、水島まで船を運航したとされる。