【サンパウロ共同】ブラジル中央銀行は18日の金融政策委員会で、政策金利を0・25%引き上げ15%にすると決めた。物価上昇への危機感の強まりを背景に7会合連続の利上げとなった。15%台は2006年5月の会合以来で、約19年ぶりの高水準。

 5月のインフレ率は前年同月比5・32%で、中銀が目標の上限とする4・5%を上回っている。中銀は声明の中で今後について、政策の効果を評価するため利上げの継続を止める可能性も示唆した。

 声明では、トランプ米政権の貿易政策の影響で不確実性が高まり、外部環境は厳しい状況にあるとも指摘した。