亡くなったハンセン病患者や元患者の追悼と名誉回復のための式典で、献花に臨む福岡厚労相=19日午前、厚労省

 国の不当な隔離政策に苦しめられて亡くなったハンセン病患者や元患者の追悼と名誉回復のための式典が19日、東京・霞が関の厚生労働省で開かれた。

 参列者が「追悼の碑」に献花。黙とう後、福岡資麿厚労相は式辞で「多くの苦しみと無念の中で亡くなった方々に哀悼の誠をささげる。偏見、差別の解消に向け取り組みを強化する」と述べた。

 全国13カ所の国立療養所の入所者数は今年5月1日時点で639人となり、昨年から79人減。平均年齢は0・5歳上がって88・8歳となった。

 厚労省は2009年度から、療養所入所者らへの補償金支給法の施行日の6月22日前後に式典を開いている。