外務省で記者団の取材に応じる岩屋外相=20日午前

 岩屋毅外相は20日、交戦が激化するイスラエルとイランから在留邦人と家族計87人が陸路で隣国に退避したと明らかにした。全員が健康状態に問題はないという。「非常に緊迫した状況だ。政府として最大限の緊張感を持って邦人保護に当たる」と記者団に述べた。林芳正官房長官は20日の記者会見で、イランからの退避に関し、早ければ21日に2回目を実施する予定だと説明した。

 同時に「引き続き政府として在留邦人の保護に万全を期すとともに、米国など関係国と緊密に連携し、事態の沈静化に向け必要なあらゆる外交努力を続ける」と述べた。

 在留邦人は20日午前時点で、イスラエルに約千人、イランに約220人いる。