財務省=東京・霞が関

 財務省は20日、2025年度の国債発行計画を修正し、償還までの期間が10年を超える超長期債の発行を減額する方針を明らかにした。国債市場では国の財政悪化への懸念などから、超長期債の需要低迷が指摘されており、代わりに償還期間が短い国債を増額することで対応する。

 財務省は30、40年債について、それぞれ7月から1回あたりの発行額を1千億円ずつ減額し、20年債は2千億円減額する案を検討している。減額分は2年債や個人向け国債などを上積みすることで補う。国債の発行総額は維持する方向だ。

 国債入札に参加する特別な資格を持つ銀行や証券会社などとの会合で修正案を示した。