記者会見するタイのペートンタン首相=19日、バンコク(ロイター=共同)

 【バンコク共同】タイのペートンタン政権は20日、下院の過半数維持に向け連立与党各党と協議を続けた。カンボジア国境問題を巡りペートンタン首相がタイ軍高官を批判したことが暴露されて反発が強まり、与党第2党が既に連立を離脱。他の主要政党は態度が割れている。首相への辞任圧力は根強く、過半数割れを回避しても不安定な政権運営が続きそうだ。

 首相の父で与党第1党「タイ貢献党」に強い影響力を持つタクシン元首相が、自派政権の維持に向けどう動くかが焦点となる。

 連立を離脱したのはアヌティン内相率いる中道「タイの誇り党」。一方で「民主党」は残留を決めた。