国会議事堂

 参院選は「7月20日」投開票まで1カ月を切った。公示は3日で、与野党は準備を加速させる。共同通信社の20日時点の調べで、450人超が立候補を予定している。物価高対策が主な争点となる見通しだ。給付を掲げる与党に対し、野党はそろって消費税減税を主張している。一方、国会は、野党7党提出のガソリン税の暫定税率廃止法案が20日の衆院本会議で可決され、同日の参院本会議で審議入りした。

 自民党は20日、石破茂首相が21日に参院選の前哨戦と位置付ける東京都議選の応援のため、都内2カ所で街頭演説すると発表した。坂本哲志国対委員長は党会合で、昨年の衆院選大敗を念頭に「選挙で失ったものは選挙で取り返す。責任ある政治を進めていかねばならない」と訴えた。

 立憲民主党の野田佳彦代表は党会合で、石破内閣不信任決議案の提出を見送ったことに言及。「本当は信任できる状況ではない。物価高にほとんど何もせず、放置している」と批判した。同時に「参院選では石破政権に厳しい審判が下るよう、しっかり頑張ろう」と呼びかけた。