【ニューヨーク共同】米国によるイラン核施設攻撃を受けて始まった22日夜のニューヨーク原油先物相場は、指標となる米国産標準油種(WTI)が時間外取引で一時1バレル=78ドル台を付けた。1月中旬以来、約5カ月ぶりの高値水準。中東からの原油供給に懸念が広がり、前週末20日終値と比べ約5%上昇した。
イランの国営通信は22日、イラン国会が原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を求める方針を承認したと報じた。ペルシャ湾の入り口に位置するホルムズ海峡は、世界で消費する原油の約20%が通過する供給の大動脈。イランが封鎖に踏み切れば原油価格は急上昇する恐れがある。