トランプ米大統領(ゲッティ=共同)
 25日、オランダ・ハーグで会談したウクライナのゼレンスキー大統領(左)とトランプ米大統領(ウクライナ大統領府提供・ロイター=共同)

 【ハーグ共同】トランプ米大統領は25日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたオランダ・ハーグでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。終了後に記者会見し、ウクライナ侵攻の和平仲介は、中東の紛争よりも困難との認識を示した。「正直、もっと早く終わると思っていたので驚いている」と述べ、早期の和平実現に悲観的な見方を示した。

 トランプ氏は「中東での紛争を12日間で終わらせ、インドとパキスタンの緊張を電話で緩和させた」と持論を展開。トランプ氏は就任前、1日でウクライナの戦争を終わらせると主張していた。会見で就任から既に5カ月が経過したと指摘され「プーチン(ロシア大統領)は予想以上に手ごわい」と弁解した。

 両首脳の対面会談は4月下旬にバチカンで実施して以来、約2カ月ぶり。会談は約50分間続き、ゼレンスキー氏は通信アプリに「停戦や和平を協議し、米国製の防空兵器購入や無人機の共同生産の可能性についても話し合った」と投稿した。