スカウトグループ「アクセス」を巡る特別捜査本部の閉鎖を受け、記者会見する警視庁保安課の半田正浩課長=26日午前、警視庁

 大規模スカウトグループ「アクセス」を巡り、風俗店に女性を紹介した見返りで得た「スカウトバック」などの金を隠匿したとして、警視庁保安課は26日までに、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で、代表の遠藤和真容疑者(34)=東京都新宿区西新宿6丁目=を再逮捕した。生活安全部に16年ぶりの設置となった特別捜査本部は、メンバーや性風俗店関係者ら計31人を逮捕。「アクセスは解体したと認識している」として閉鎖した。

 捜査本部によると、アクセスが紹介した女性は、昨年5〜10月の半年間で約7800人に上り、遠藤容疑者が代表に就任した2019年からの5年間では約7万8千人と推計される。スカウトバックなどで得た報酬は約60億円だった。

 再逮捕容疑は昨年2〜11月ごろ、約480回にわたり、性風俗店の従業員らにスカウトバックなどの報酬計約1億2千万円を指定した住所に送らせ、犯罪収益を隠匿した疑い。捜査本部によると、逮捕は11回目で、黙秘している。